パキポディウム栽培の楽しみ方:日々の成長と変化を追う観察日記

こんにちは、パキポパです。

パキポディウム等の塊根植物を種子から育てることにトライしています。

今回は現在育てているパキポディウムの育成履歴を紹介します。

基本情報

まずは全体的な育成の基本情報ですが、種子はヤフオクやネット販売しているものを購入しました。

自家採種されているものより業者または個人で輸入されてるものが多いようです。

用土は赤玉土(小粒)のみで、受け皿に水を溜めた状態で腰水として水を切らさないようにしました。

気温が上がって来る4月中旬に10〜15cm径の鉢に5個〜10個を蒔いています。

1〜2週間で発芽し始めるものが多いですが、全く発芽しなかった種子もありました。(入手した種子の当たりはずれだと思います)

温室などは持っていませんので、明るい窓辺に置いて、天気の良い日は窓を開けて風を通しています。

発芽した年は植え替えはせずにそのままの鉢で複数本を育成しました。(本葉が出ても根はあまり広がっておらず、植え替えると枯れたり軟化して駄目になる可能性が高いと思いますので)

本葉が出てからは用土の表面が乾いたら、水をやりました。水を切らしたら枯れてしまうものもあるので要注意です。

10月〜11月になって成長が止まったら、水やりは1週間に1度程度にして、受け皿に水が残らないようにしました。

12月〜3月前半は2週間に1度程度の水やりにして乾燥気味にして管理しました。

翌年4月に個別の鉢に植え替えて行きました。

用土は赤玉土(小粒)7に牛糞3を良く混ぜて使いました。

 

パキポディウム デンシフローラム

パキポディウムとして初めて種子からの育成にトライしました。

種子5個中4個が発芽し秋まで順調に育成しました。本葉が6~8枚とまだ小さいですが、幹がプクッと膨れてきて塊根植物らしさが少し出て来ました。

翌年春(2017年4月)に植え替えて直射日光が半日当たる屋外で育てました。(用土は小粒赤玉土7/牛糞3)

2017年4月 植え替え

 

用土の表面が乾いたら1日置いて水やりをしました。

乾燥に強いので水やりを忘れても枯れませんが、成長が止まったり、下の葉が落ちたりします。

気温が30度を超えて午後に鉢の表面が乾く季節は、まだ鉢が小さく用土がすぐ乾くので、毎日水やりをしました。

秋には脇からも芽吹いてパキポディウムらしい形になりました。

2017年9月 2年目の秋、パキポディウムらしい外観に

 

10月にはいって成長が止まる(新しい葉が出てこない)頃からは水やりを控えて行き3日に1度程度にし、最高気温が20度に届かないようになると週1度にしました。

耐寒性は高くないので最低気温が5℃以下になる時期(12月第一週)には室内に取り込みました。

安全を見て水やりは月1度用土を湿らす程度(鉢底から水が出てこない)としました。

葉が下からどんどん枯れて落ちましたが、本体の幹は張りがありしっかりしていて問題ありませんでした。

翌年春には先端から新しい葉が出てきたので水やりは週に1度としました。

明るい日陰で10日間慣らしたのち、日当たりのよい屋外で前述の通りあまり水やりを控えずに育てました。

3年目のシーズンは成長が速くなり脇芽も含めてどんどん葉の枚数が増えて伸びて行きました。

4年目(2019年4月)にひと回り大きな鉢に植え替えました。

根は鉢いっぱいに伸びていましたが、すでに新しい根がかなり出ていたので、用土を崩さず根を傷めないように鉢の底と周りに新しい用土を入れて植え替えました。

植え替えてから気付きましたが、新しい葉が出てきたと思っていた成長点は真ん中から花芽が伸びてきて5月に初めて黄色い花が咲きました。

花が咲いたあとは花の根元から3ないし4個に分岐して新芽が伸びてきて立体的な形状になって行きました。

花が終わった後、本体がますます太くなって行き、個性的な形になって行きました。

その後は毎年分岐した枝の先端も花芽が伸びてきて、1鉢から多数の花が咲いています。

2022年4月にさらにひと回り大きな鉢に植え替えました。同様に用土は崩さず鉢底と周囲に新しい用土を入れて植え替えました。

私の印象では、デンシフローラムは成長が速く、多少水やりが雑でも根腐れを起こしにくく、初心者でも育てやすいと思います。

 

2023年5月 本体が太くなりたくさんの花が咲いている

2023年5月 花は成長点の真ん中 から伸びてきて咲く

2023年10月 花が咲いたあと、3個に分岐して伸びて行く

パキポディウム サンデルシー

2018年4月購入した種子を10個に蒔いたら全部発芽して、順調に育っています。

同じ素性の種子で、同時に蒔いて同じ環境で育てているのに、分岐せずに真っ直ぐに伸びた個体と分岐して広がって伸びている個体がありました。

(分岐あり3本、分岐無し7本)

 

2023年10月 
分岐せずに真っ直ぐに伸びた個体

2023年10月 
分岐して広がって伸びた個体

2年目と4年目にひと回り大きな鉢に植え替えを行いました。

植え替えを行うと新穂がよく伸びて葉の枚数も多くなりました。

そして5年目にして10本のうち3本は花芽が出てきました。

2023年10月 
初めて花芽が出てきた

2023年10月 花芽

 

2023年11月 開花

サンデルシーは前述の通り発芽率も高く、一回り大きな鉢に植え替えると成長が速く、多めの水やりでも根腐れを起こしにくいと思います。

春から秋まで屋外で育て、雨が降ってもそのままの環境で伸びて行き、冬場に室内へ取り込む以外は特別な管理をしていませんが順調に育って花が咲きました。

初心者の方でも楽しく育てられる品種だと思います。

 

 

 

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