【雑談】「痛み」って何?身近にあるものを知ってみよう!

皆さんこんにちは、たたらです。

前回、運動時の痛みの原因についてお話をしました。

 

前回の記事はこちら

ところで、「痛み」って何でしょうね?

「痛いのなんて気のせいだ!」なんて言われたことがある人もいるのではないでしょうか?

日頃、当たり前にふわっと使っている「痛み」について少しお話したいと思います。

この記事を読んで「痛み」について気になる人は是非色々なものを使って調べてみてください。きっと泥沼に浸かることでしょう笑。

※「痛み」は本当に複雑なので、今回の記事では定義についてしかお話しません。



「痛み」の定義

2020年に国際疼痛学会(IASP)が「痛み」をこのように定義しました。

「実際のまた潜在的な組織の損傷に関連した、またはそれに類似した不快な感覚および感情的な経験」1)

「ちょっと何言ってるか分からない…」という人が大半だと思いますので、もう少し見ていきましょう。

2020年の提唱には以下のような6つの追記がありました。

  1. 痛みは常に個人的な経験であり、生物学的、心理学的、社会的要因によって程度の差はあるが影響を受ける。
  2. 痛みと侵害受容は異なる現象である。痛みは感覚ニューロンの活動だけから推測することはできない。
  3. 個人は人生経験を通じて、痛みの概念を学習する。
  4. 痛みとしての体験に関する報告は尊重されるべきである。
  5. 通常、痛みは適応的な役割を果たすが、機能や社会的・心理的な幸福に悪影響を及ぼす可能性がある。
  6. 言葉による説明は、痛みを表現するいくつかの行動の1つにすぎず、コミュニケーションができないからといって、人間または、非人間の動物が痛みを経験する可能性を否定するものではない。

原文を読みたい人はこちらからどうぞ!

これらのことをものすごく簡単にすると、「自分が不快に感じる感覚や感情は痛みですよ。」といった感じでしょうか。あとは、「意思表示ができるかどうかに関係なくすべての生き物が痛みを感じているんですよ。」ということですね。

昨今、病院に行って「ここが痛いんだ。」と医者に伝えても、「異常はないので大丈夫ですよ、心の問題です。」と言ってあしらわれてしまうことがあるのが現状です(そうじゃないお医者さんもたくさんいます!)

実は、自分も昔そんな経験をしたことが何度もあります。頼りにしていった病院で「気持ちのせいです。」と言われたりすると不思議と自分を否定された気持ちになるんですよね。

しかし、気落ちしたり気に病んだりする必要は全くありません。

なぜなら、自分は痛いと思ってるんですから。それは「痛み」として認められています。

私と同じような思いをしたことがある人がこの記事を読んで少しでも気持ちが切り替わったら嬉しいです。「痛み」についてもっと知りたくなった人がいるとさらに嬉しいですね。

本日もお付き合いありがとうございました。

参考文献

  1. International association for the study of pain, IASP Announces Revised Definition of Pain, https://www.iasp-pain.org/publications/iasp-news/iasp-announces-revised-definition-of-pain/?ItemNumber=10475, last access 2022/08/25.

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