月下美人の魅力を探る: 観察日記と育て方



月下美人

こんにちは、パキポパです。

今回は塊根植物ではありませんが、一般的に花を咲かせるのは難しいと言われている月下美人です。

夜咲きで一晩で萎んでしまいますが、25cm~30cm径の白い芳香のある美しい花を咲かせることで知られています。

見た目が孔雀サボテンに似ていることもあり、サボテンの仲間と思ってサボテンの用土で育てて水やりを控えめにしている方も多いようですがそれは間違いです。
私も初めて苗を入手したときは、川砂メインの用土で春から秋の生育期でも水やりは週一程度としていました。新芽は出てきますが1シーズンで10cmも伸びずに開花株の大きさまで育てるには相当な年数がかかるものと思っていました。
たまたま読んだ趣味の園芸に、月下美人は大変な肥料食いで生育期にはどんどん肥料を与えて水も一般的な草花と同様に多めにやるのが良いと書かれていたので実践してみました。
前年に発根させた挿し穂を4月後半に市販の観葉植物の土に植え替え、鉢の表面が乾いたら翌日に水やりをしました。1週間ほどで出てきた新芽がぐんぐんと伸びて1か月で10cm以上伸びました。日当たりのよい場所に置き、夏場は毎日水やりしていると1シーズンで10~20cmの穂が5~6枚の株に育ちました。

耐寒性は高くないので、最低気温が5℃以下になる11月下旬には室内に取り込みました。完全な断水はせず1か月に1回程度は水やりして根が枯れないようにしました。
翌年の春に一回り大きい鉢に観葉植物の土で植え替え、同様に水やりして育てると1mを超える株となり、3年目も春に一回り大きい鉢に同様に植え替えて育てると4年目に初めて花が咲きました。
その後は毎年6月末から7月に花が咲き、1か月程度の周期で10月まで花を咲かせてくれます。
新穂は広がって伸びて大きな株となるので、室内への取り込みと保管に少し苦労しますが、温室もなく特別な管理をしなくても花を咲かせることができる植物ですので、興味を持たれた方は是非トライしてみて下さい。

満月美人

月下美人と姫月下美人の交配種で花径は15cm~20cmと月下美人よりも小さいですが、花の数は多くなります。
月下美人同様に成長期に肥料と水をしっかりと与えてやれば成長速度は速く、3~5年で1m以上に伸びて6月から10月に何度も花が咲きます。
芳香のある白い花が咲きますが、夜咲きで一晩で萎んでしまいます。

月下美人よりも株が小ぶりとなるので冬場に室内で保管するハンドリングが比較的容易です。

夜の女王

見た目は紐サボテンのようですが、夜咲きで芳香のある白い大きな(30cm径程度)花を咲かせるところは月下美人と同様です。
ただ、花は6~7月に一度だけしか咲きません。
育て方も月下美人同様で成長期に肥料と水をしっかりと与えてやればぐんぐん伸びて、1年で50cm~1m程度伸びます。
支柱に巻き付けるように誘導してゆくとコンパクトにまとめられるので、冬場に室内で保管するハンドリングが月下美人よりも容易です。

また開花株になってから、頻繁に植え替えをしなくても毎年花が咲き、新穂を伸ばしますので、月下美人よりも扱いやすいと言えます。

アイーダ

夜の女王と同様に見た目は紐サボテンのようですが、夜咲きで芳香のある白い大きな(30cm径程度)花を咲かせます。
花は6~7月に一度だけ咲きます。
育て方は夜の女王と同様で、成長期に肥料と水をしっかりと与えてやればぐんぐん伸びます。
夜の女王よりは小さな株になりますが、小さくても花はつけやすいと思います。

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