みなさんこんにちは、たたらです。
先日、里芋の煮っころがしを作っていたのですが、里芋って調理すると手が痒くなりますよね。今回はその原因と対処法について詳しく紹介していきたいと思います。
里芋の痒みの原因
たたら
シュウ酸カルシウムとは、組成式: CaC2O4で表される針状の結晶です。里芋では皮付近に多く含まれています。ここでおや?となった方もいるかもしれませんが、シュウ酸カルシウムは尿路結石の原因になる物質でもあります。尿路結石についてはまた別の機会にお話しましょうかね。
以降は雑談なので興味のない方は「痒みを止める対処法」まで飛ばしてください。
なぜシュウ酸カルシウムが含まれる?
実は里芋だけでなく多くの植物にシュウ酸カルシウムは含まれています。パイナップル科、ブドウ科、ラン科、ユリ科、ホシクサ科、ネギ科、ヤシ科などなど野菜だけでなく一般的な植物にも見られます。このあたりは私自身深く理解しているわけではないのですが、シュウ酸カルシウムからできる結晶には様々な形があるそうです。少なくとも里芋は尖った針状の結晶なのですが、細胞が破壊されると細胞の内圧によって結晶が勢いよく細胞外に飛び出ます。つまり食べると痛い(痒い)ので外敵から身を守れるということですね。
痒みを止める対処法
ここからは痒みを予防する方法と痒くなってからの対処法を簡単なものから紹介していきます。
痒みを予防する方法
- 里芋を加熱する
- 里芋をレモン汁につける
- 里芋を乾燥させる
里芋を加熱する
最も簡単な対処法です。シュウ酸カルシウムは比較的に熱分解しやすいため熱に弱いです。そのため、茹でる・レンジで加熱するなどがおすすめです。
里芋をレモン汁につける
シュウ酸カルシウムはアルカリ性のためレモン汁につけると中和され痒みが抑えられます。この方法は酢水などを使用するのも効果的です。つけすぎると味が移りますので注意が必要ですね。
里芋を乾燥させる
シュウ酸カルシウムは難溶性のため水の中でも結晶のままで存在しやすいです。そのため、乾燥していないと水分と一緒に手に付着しやすくなり痒みの原因となります。
痒くなってからの対処法
- 石鹸で手を洗う
- 塩で揉み込んでから手を洗う
- レモン汁で手を洗う
石鹸で手を洗う
シンプルで効果的な方法ですね。まずは石鹸で手を洗って痒みが収まるか確認しましょう。
塩で揉み込んでから手を洗う
個人的には痒くなってからは塩が最も効果的です。ただし、手に傷がある際はかなり沁みますので注意してください。
レモン汁で手を洗う
こちらもお酢などで洗うのも効果的です。塩と同様に傷に沁みますので注意してください。
まとめ
今回は、里芋で手が痒くなる原因と対処法について解説してきました。これからの時期は里芋を食べる機会が増えると思いますので、ぜひ実践してみてください。
本日もお付き合いありがとうございました。