【激痛】尿路結石とは?予防には日々の習慣が大切!【予防】

みなさんこんにちは、たたらです。

本日のテーマは「尿路結石症」です。罹患したことがある方はご存知だと思いますが、非常に痛いですよね。あんなに痛い思いをしなくて良いように尿路結石症の特徴と予防方法について学んでいきましょう。



尿路結石症とは

基本情報

尿路結石症は、腎臓などの尿路に結石が形成される疾患です。激しい痛みを伴い、尿路を通って結石を排出しない・できない場合は、手術が必要になります。結石の成分には、シュウ酸カルシウムリン酸カルシウムなど様々存在します。

有病率・性差

男女比は2.4:1 で、男性に多い疾患です。また有病率は、人口10 万人に対して429 人(男性: 309人、女性: 120人)、つまり0.43%ほどとなります。こうみると少ないようにも感じますが、有病率は急激に増加しています(1965-2005までの40年間で3倍)。その要因として①食生活や生活様式の欧米化が日本で定着したこと②診断技術の向上(CT や超音波検査が広く行われるようになったことでこれまで同定できなかった結石が発見された)③人口構成の高齢化などが挙げられています1)。

尿路結石患者の特徴

肥満と生活習慣病の関係

尿路結石症診療ガイドラインにて調査報告が載せられている結石患者の肥満度調査2)では、男性結石患者の40.3%に肥満がみられ、一般的な日本人の肥満度と比べて結石患者の肥満率は高く、全年齢層で一般国民を上回っていることが報告されました。一方、女性結石患者では24.8%に肥満がみられたとのことで、一般女性では低体重(痩せ型)が増加しているのに対して女性結石患者の肥満率は高かったことが明らかになりました。

合併症

生活習慣病である高血圧糖尿病高脂血症の合併頻度は、それぞれ21.79.814.1と3疾患とも肥満患者で明らかに合併率が高いことが明らかになっています2)。

再発予防

尿路結石症診療ガイドラインでは、実施されている再発予防法についても調査結果が述べられています。その結果、指導方法・内容の言及はされていないものの結石患者の63%に何らかの形で食事指導が行われていることが明らかになりました。薬物療法では、クエン酸塩(5.6%)の使用頻度が最も高く、アロプリノール(3.6%)サイアザイド系利尿剤(0.4%)マグネシウム製剤(0.2%)の順で使用率が高い結果となりました2)。

今日からできる予防策

これらのことから、普段の生活において規則正しい睡眠サイクルバランスの良い食生活、水分摂取量の自己管理、適度な運動定期的健診を実施することが大切そうですね。

気になった方はぜひ尿路結石症について詳しく調べてみてくださいね。

本日もお付き合いありがとうございました。

引用文献

  1. Yasui T, Iguchi M, Suzuki S, et al. Prevalence and epidemiological characteristics of urolithiasis in Japan: national trends between 1965 and 2005. Urology. 2008; 71:209-13.
  2. 編: 日本泌尿器科学会、日本泌尿器内視鏡学会、日本尿路結石症学会, 尿路結石症診療ガイドライン2013年版, 金原出版, 2013: 9.

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