皆さんこんにちは、たたらです。
鋼の錬金術師第9話「家族の待つ家」
エルリック兄弟の故郷であるリゼンブールに帰る回です。
2人の原点が詰まった回で、しみじみとさせられます。
今回は、ピナコばあちゃんの語りが好きなのでセリフではなく第9話自体の良さを伝えることになりそうです。
ネタバレ要素も少し含みますので苦手な方はブラウザバックをお願いします。
家族の待つ家
第9話のタイトル「家族の待つ家」
めっちゃ良くないですか?
エルリック兄弟の母親はご存じの通り既に死んでいます。
そして、父親は行方不明。
つまり、エルリック兄弟の家族って故郷のリゼンブールに誰もいないんですよね。
それでも第9話のタイトルは「家族の待つ家」
この家族が指すのはピナコばあちゃんとウィンリィのことです。
エルリック兄弟は国家錬金術師となって元の身体に戻ることを決めた時に生まれ育った家を焼きました。
【引用:鋼の錬金術師 第9話「家族の待つ家」】
家族もなく、帰る家もない。
「家族の待つ家」からはそれでも2人が故郷を大切にしていることが伺えます。
ピナコばあちゃんとウィンリィがいつも家族の様に迎え入れてくれること、そしてそれにエルリック兄弟が本当に感謝していることがしみじみと伝わってきます。
強い兄弟
エドとアルが便りをよこさないので心配しているピナコばあちゃんは、アームストロング少佐に「2人は平穏無事に過ごせているか?」と訪ねます。
「大丈夫ですよ あの兄弟は強い。」
力強いアームストロング少佐の言葉に対して、
「そうだね…」
「4年前の腕と引き換えに弟の魂を錬成した時も」
「軍の狗となる事を決めた時も」
「大人でさえ悲鳴をあげる機会鎧の手術に耐えた時も」
「あんな小さい身体のどこにあれほどの強さがあるのかと思ったよ」
と語るピナコばあちゃん。
エドとアルの強さを知っていても、やはり生まれた時からずっと成長を見てきた2人のことは心配してしまうようです。
むしろ、「強いからこそどこかで何かの拍子にくじけてしまった時立ち直れるだろうか」と心配しています。
さすがはピナコばあちゃんです。
エドとアルのことをよく理解しています。
他の人は国家錬金術師「鋼の錬金術師」という力の象徴を見てエドとアル個人のことは見ていません。
しかし、ピナコばあちゃんは2人の心までみて、そこに弱さも含まれていることに気づいていたのでしょう。
結果的にエドは挫けそうになるたびに壁を乗り越えて大きく成長していくので不要な心配ではあったのですが、自分を理解してくれている人の存在は大きいですね。
第9話「家族の待つ家」はピナコばあちゃんの愛情を感じる話でした。
自分をよく理解してくれている人の存在は大切ですね。
たとえ近くにいなくても遠くで心配してくれているだけで心の支えになってくれます。