本文へスキップ

フロアフロスを10年使った正直レビュー|メリットとデメリット、1日4円のコスパまで

PRこの記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。

皆さんこんにちは、たたらです。

今回は、私が学生の頃からかれこれ10年以上使い続けているデンタルフロス「フロアフロス」の話をします。

母が買ってきた(もらった?)ものが置いてあって、使ったのが始まりでした。そのとき引き抜いたフロスを見て「今まで使っていたフロスは何を取っていたんだ?」と思ったのを、いまだに覚えています。

以来ずっとリピートしているので、良いところは山ほど書けます。ただ、それだけだと宣伝になってしまうので、この記事では不満に感じている点も同じくらいの分量で書きました。

なかなか良いお値段はするので、買う前に知っておいてほしいことを全部まとめておきました。

※私は理学療法士ですが、歯科は専門外です。この記事は10年間の使用者としての感想と、公開されている資料をもとにまとめたものです。歯ぐきの出血や痛みなど気になる症状がある方は、自己判断せず歯科医院で相談してください。

◆この記事でわかること

  • フロアフロスが一般的なフロスと何が違うのか
  • 10年使って感じたメリットと、正直なデメリット
  • 1日あたりいくらかかるのか
  • 4種類あるラインナップの選び方
  • 効果を出すための使い方のコツ

フロアフロスとは|歯科専売の「歯ぐきケア向け」フロス

フロアフロスは、株式会社オーラルケアが扱う歯科専売品のデンタルフロスです。製造はイタリア・ミラノ。繊維産業の本場でつくられています。

ドラッグストアにはほとんど置いておらず、基本的には歯科医院かネット通販での購入になります。

384本の繊維が、唾液を含んでふわっと広がる

最大の特徴は糸の構造です。

一般的なフロスは、まっすぐな繊維をワックスでコーティングして「滑りやすさ」を優先しています。歯間にスッと入る代わりに、糸が細いまま歯の側面をなぞる形になります。

対してフロアフロスは、384本の細いポリエステル繊維を束ね、その1本1本にちりちりとうねった加工を施しています。メーカーはこれを「アフロ加工」と呼んでいます。

この糸が唾液や摩擦を受けると、歯間の中でふわっと広がります。広がった分だけ歯の側面に触れる面積が増えるので、プラーク(歯垢)を絡め取りやすくなる、とのことです。

ワックスも最小限に抑えられていて、「滑らせる」より「広げて絡める」ことを狙った設計になっています。

一般的なデンタルフロスとの比較

比較項目フロアフロス一般的なデンタルフロス
糸の構造384本の細い繊維を束ねたタイプ数十〜数百本、まっすぐな糸が中心
繊維の加工うねり加工あり(広がる)加工なしが多い
ワックス最小限(広がり重視)多め(滑りやすさ重視)
使用感柔らかく、歯間で膨らむ硬めでシャープ
主な入手先歯科医院・ネット通販ドラッグストア・スーパー
価格帯250mで2,500円前後数百円〜

ここだけ見ると「ちょっと構造が違うフロス」に見えますが、使用感の差は顕著です。具体的に見ていきましょう。

10年使って感じたメリット3つ

1. とにかく切れにくい

私は元々虫歯になりやすく、詰め物の段差に糸が引っかかりやすいです。

市販のフロスを使っていた頃は、奥歯で引っかかった拍子にプツンと切れて、歯間に糸が残ってしまうことがしょっちゅうありました。あれが本当にストレスで、フロス自体をサボる原因にもなっていました。

フロアフロスに変えてからは、引っかかること自体はあるものの、切れる回数が明らかに減りました。繊維が束になっているぶん、引っ張りに強いのだと思います。

10年続いている一番の理由は、正直この「切れにくさ」です。効果うんぬんより先に、ストレスがないから続く。

2. 歯ぐきに当たっても痛くない

これが2つめですね。

硬めのフロスだと、歯と歯ぐきの境目に入れたときにチクッとした痛みがあります。痛いと当然浅いところで止めてしまうので、肝心の境目の汚れが残ります。

フロアフロスは繊維が柔らかくスポンジのように広がるので、境目に沿わせても痛みが出にくい。おかげで毎回きちんと同じ深さまで届かせられるようになりました。

使い始めの頃は歯ぐきから血が出ることもありましたが、これは続けるうちに落ち着きました(後述のデメリットにも書きます)。

3. 歯科検診での評価が変わった

自分の感想だけだと当てにならないので、他人の評価も書いておきます。

定期検診でクリーニングを受けたときに、歯科衛生士さんから「歯間、よく磨けていますね」と言われることが増えました。フロス自体はそれ以前にも使っていたので、フロアフロスのおかげですね。

これが決定打で、以来ずっと同じ製品を買い続けています。

正直に書くデメリット4つ

ここからは、私が10年使っていて「ここは不満」と感じている点です。

1. 単純に高い

250mで2,700円前後。ドラッグストアで買える50mのフロスが300〜500円くらいであることを考えると、価格の印象はどうしても強いです。

長さあたりで割れば互角以上なのですが(後述)、一括で払う金額としては高いというのが正直なところ。ここが最大のハードルだと思います。

2. 歯間が狭いと入りにくい

滑りやすさより広がりを優先した設計なので、ワックス多めの市販フロスと比べるときつい歯間にはスッと入りません。

歯が密に並んでいる方や、フロス自体が初めての方は、いきなり250mを買うと「入らないな……」となるかもしれません。その場合はワックス付きの「Start Up」から入るのが無難です。

3. 使い始めは血が出ることがある

私も最初の数日は歯ぐきから出血しました。

歯ぐきに炎症があると、きちんと当てたときに出血しやすくなります(これは他のフロスでもそうですが)。私の場合は続けるうちに収まりましたが、「血が出た=傷つけた」と誤解してやめてしまう人は多そうです。

なお、しばらく続けても出血が引かない、強い痛みがある、といった場合は歯科医院で診てもらってください。ここは自己判断しないほうがいいと思います。

4. 手巻きなので、ホルダー型より手間

Y字ホルダーのフロスに慣れていると、40〜50cm切って中指に巻いて……という手順は面倒に感じます。

慣れれば1分もかからないのですが、「疲れた日の夜にこれをやるか?」というハードルは確実にホルダー型より高いです。私はカバンに45mを入れておいて、外食後や出先ではそちらを使うようにしています。

数字で見る、歯間ケアの必要性

感想だけだと弱いので、公開されているデータも並べておきます。

歯ブラシだけでは歯間の汚れは6割程度

まず、フロアフロスに限らない一般論から。

サンスターが紹介している研究データによると、ハブラシでのブラッシングだけでは歯と歯の間のプラークを61%しか除去できなかったのに対し、フロスを併用すると79%、さらに歯間ブラシを加えると85%まで除去できたとされています(日歯保存誌48巻272頁・2005年)。

ライオン歯科衛生研究所も、歯間部のプラークは歯ブラシだけでは6割程度しか取り除けず、フロスや歯間ブラシを併用すると9割近くまで除去できると説明しています。

ここで大事なのは、この数字は「歯全体」ではなく「歯と歯の間」の話だという点です。よく「歯ブラシだけでは6割しか磨けない」と紹介されますが、正確には歯間部に限った数値です。

いずれにせよ、歯ブラシだけでは歯と歯の間に4割前後の汚れが残る。フロスを使う理由はここに尽きます。

フロアフロス自体の比較データについて

フロアフロスについては、メーカーが「他社のフロスと比較してプラーク除去率が高かった」とする比較試験を公表しています。イタリア・ジェノバ大学のアンナマリア・ジェノベージ教授が関わったもので、公式サイトでも他のフロスに比べて汚れが取れるという結果が出ていると紹介されています。

ネット上では「除去率70%」という数字がよく引用されていて、私も以前この記事にそう書いていました。

ただ、これはメーカー側が公表している比較試験の数値であり、第三者による独立した追試を私が確認できたわけではありません。フェアに書くなら「メーカーが公表しているデータ」という位置づけになります。

なので、この記事では数字を売り文句にしないことにしました。

私が10年続けている理由は、除去率のパーセンテージではなく、歯に絡まりにくくて痛くないから毎日続けられたという一点です。どんなに性能が良くても続かない道具は意味がないので、そこが一番大きいと思っています。

コスパ計算|1日あたり約4.3円

高い高いと書きましたが、長さあたりで計算すると印象が変わります。

  • 250mボトル:約2,700円
  • 1回あたり40cm使うとして、250m ÷ 0.4m = 約625回分
  • 1日1回使うなら 約625日(1年8ヶ月)もつ
  • 2,700円 ÷ 625回 = 1回あたり約4.3円

1日4円ちょっと。缶コーヒー1本で1ヶ月分です。

歯を1本削って詰めるだけでも数千円かかることを思えば、この金額をどう見るかという話になります。私は「初めての1本を買うときだけ勇気がいる商品」だと思っています。

※価格は時期によって変動します。購入時に最新価格をご確認ください。

ラインナップと選び方

現行のフロアフロスは主に4種類です。用途で選べばよいと思います。

250m(ボトル)|自宅メインならこれ

一番オーソドックスな大容量タイプ。1本で1年8ヶ月ほどもつので、コスパ重視ならこれ一択です。私が最初に使ったのもこのボトルでした。

45m|持ち歩き用

カバンやポーチに入れておくサイズ。旅行や出張、外食の多い方に。私は自宅用250m+携帯用45mの2本体制です。

Oral Care
¥1,435 (2025/11/09 15:49時点 | Amazon調べ)

250m 詰め替え用|2本目以降に

ボトルを使い回せるぶん少し安く、ゴミも減ります。1本目でハマったらこちらへ。

Start Up(40m)|フロス初心者・歯間が狭い人向け

ワックス付きで滑りがよく、引っかかりにくい仕様。「デンタルフロス自体が初めて」「歯が詰まっていて入らない」という方は、まずここから試すのも良いかも?

Saving(20m)|矯正中・ブリッジがある人向け

スレッダー(糸通し)が付いていて、矯正装置やブリッジの下、インプラント周りにも通せるタイプです。

◆選び方まとめ

こんな人おすすめ
とりあえず本命を試したい250m
フロスが初めて/歯間が狭いStart Up 40m
外出先でも使いたい45m
矯正中・ブリッジありSaving 20m
2本目以降詰め替え250m

効果を出すための使い方

せっかく良いフロスを買っても、使い方が雑だと持ち味が出ません。メーカーが案内している手順に、私が10年でつかんだコツを足してまとめます。

  1. 40〜50cm切る … 指先からひじくらいまでが目安
  2. 両手の中指(薬指)に巻く … 人差し指ではなく中指(薬指も良さげ)。ここを間違えると固定できません
  3. つまむ間隔は3cmほど … 親指と人差し指で短く持つとコントロールしやすい
  4. のこぎりを引くようにゆっくり入れる … 上から一気に落とすと歯ぐきを傷めます
  5. 歯ぐきの中1〜2mmまで入れて、2〜3回こする … 片側の歯面に沿わせてから、反対側にも同じように
  6. 1か所終わったら糸をずらす … 使った部分には汚れと細菌が付いています

【引用:フロアフロス公式 使い方 https://www.fluorfloss.jp/howto/ 】

◆よくある失敗

  • 勢いよく入れて歯ぐきの三角部分(歯間乳頭)を突く → 痛みと傷の原因
  • 1本の糸を最初から最後まで使い回す → 汚れを移動させているだけ
  • 歯磨きの前に使う → 順番は歯ブラシの後。浮いた汚れを落とし切るイメージで

◆続けるコツ

私が続いている方法は、条件付けです。寝る前の歯磨きをした後は必ず、昼食後は必ず、朝起きたら必ず、のように、何かしたら必ずフロスを通すようにしましょう。

どうしてもできない人は「毎日全部の歯」を目標にしないと良いかも。最初は夜だけ、奥歯だけで十分です。週2〜3回からでも、ゼロよりははるかにマシです。

よくある質問

Q. 歯間ブラシとどちらを使えばいい?

A. 役割が違います。歯間ブラシは隙間が広い部分の清掃が得意、フロスは歯の側面や歯と歯ぐきの境目に強い。前述のデータでも、両方使ったときが一番数字が良くなっています。まず1つ選ぶならフロスからで、隙間が気になる箇所に歯間ブラシを足す形がおすすめです。

Q. フロス初心者でも使える?

A. 通常タイプは歯間が狭いと入りにくいので、初めての方は「Start Up(40m)」から試すほうが良いかもしれません。

Q. 毎日やらないと意味がない?

A. 毎日が理想ですが、頻度ゼロと週2〜3回では大きく違います。まずは夜だけから始めて、続けられそうなら回数を増やしてください。

Q. 矯正中・ブリッジがあっても使える?

A. スレッダー付きの「Saving(20m)」が対応しています。ただし装置の状態によるので、通院中の歯科医院で確認するのが確実です。

Q. 使うと血が出るんだけど大丈夫?

A. 使い始めに出血する人は珍しくありません(私もそうでした)。ただし続けても出血や痛みが引かない場合は、フロスの問題ではない可能性があります。歯科医院で診てもらってください。

まとめ

フロアフロスを10年使ってきた立場から、最後に整理します。

◆良いところ

  • 繊維が束になっていて切れにくい。引っかかってもプツンといかない
  • 柔らかく広がるので、歯と歯ぐきの境目に当てても痛くない
  • 続けやすいので、結果として検診での評価が変わった
  • 250mで1年8ヶ月。1日あたり約4.3円

◆気になるところ

  • 1本の値段が高い(心理的ハードル)
  • 歯間が狭いと入りにくい。初めてなら Start Up 推奨
  • 使い始めは出血することがある
  • 手巻きなので、ホルダー型より手間はかかる

◆こんな人には合う

  • 市販のフロスが切れる・痛いせいで続かなかった人
  • 検診で歯間の磨き残しを指摘されたことがある人
  • 道具にお金をかけてでもケアを続けたい人

◆こんな人には向かないかも

  • とにかく手軽さ最優先の人(ホルダー型のほうが続きます)
  • フロス自体が初めてで、いきなり大容量は不安な人(まず Start Up へ)

歯のトラブルは、治療が長引くタイプの問題です。私は「削らずに済んだ本数」で元は取れていると思っています。

市販のフロスで挫折した経験がある方は、一度道具を変えてみると景色が変わるかもしれません。まずは45mかStart Upの小さいほうからでも十分だと思います。

コメントを書く

メールアドレスが公開されることはありません。お名前とメールアドレスは入力が必要です。

CAPTCHA


メニュー

カテゴリ

よく読まれている記事

最近の記事

トップページへ