引っ越しで「電気・ガス・ネット回線の契約を代行します」と電話が来た|しつこい電話の正体とデメリット、断り方【体験談】

引っ越しが決まったとたん、知らない番号から「電気・ガス・ネット回線の契約を代行します」という電話がかかってきた。そんな経験はありませんか?
私も2026年の引っ越しで、賃貸の審査結果を待っている数日の間に、突然この電話がかかってきました。電話は3回かかってきて、最終的にはお断りしました。
この記事では、実際にかかってきた電話の内容と、こうした電話がかかってくる仕組み、代行サービスのデメリット、上手な断り方をまとめます。同じ電話がかかってきて「これって何?使っても大丈夫?」と迷っている人の参考になればうれしいです。
結論:無理に使わなくていい。自分で申し込んでも手間はほとんど変わらない
先に結論です。
- 代行の電話は、契約しなくても何も困らない。電気・ガス・ネットは自分で申し込める
- 代行の電話ですすめられるプランは、料金がはっきり分からないことがある。料金を説明できないなら契約しない
- 断るときは「すでに自分で申し込みました」が一番早く終わる
電気とガスは、自分でもWebから申し込めます。私は大阪ガスにWebで申し込みましたが、アカウントの作成も含めて5分前後で終わりました。「引っ越しは忙しいから代行に任せたほうが楽」というのは、少なくとも電気とガスについては当てはまりませんでした。
私にかかってきた電話
1回目:審査待ちの間に突然かかってきた
電話がかかってきたのは、賃貸の入居を申し込んで、審査の結果を待っている数日の間でした。事前に「こういう電話がかかってきます」という連絡はなく、突然かかってきました。
賃貸を紹介してくれたのは知人の不動産会社で、電話の相手が名乗った会社名は、不動産会社とは別の会社でした。保証会社か仲介に関わる会社の提携先だと思いますが、どこから連絡先が伝わったのかは、はっきり分かりません。
電話の内容は、こうでした。
- 「電気・ガス・ネット回線の契約を代行します」という切り出し
- 水道は神戸市の水道局と契約するしかないので、それ以外はすべて代行するという説明
- 契約する会社の名前だけを伝えられる
- 説明されたのは「引っ越し当日から使える」「基本料金0円」「解約金がない」の3点だけ
- 「まずはこちらで契約して、初月の料金を見てから、ほかの会社に乗り換えるか決めてもらえば楽だと思います。引っ越しのタイミングは手続きが多くて忙しいと思いますので」という趣旨の説明を、何度もくり返される
気になったのは、具体的な料金プランの説明がまったくなかったことです。伝えられた会社名で調べてみても、料金プランやメニューが出てきませんでした。電話で料金を聞いても、同じ説明が返ってくるだけでした。
そもそも、あとでほかの会社に乗り換えるなら、手続きがもう1回増えます。最初から自分で選んで、1回で終わらせたほうがずっとすっきりします。
私は「妻と話し合って決めているので、自分だけでは返事ができません」と伝えました。すると「では奥様と2人でお話しできる日時はいつですか」と聞かれたので、数日先の日時を指定しました。その間に、自分たちに合う電気・ガス・ネットの会社を調べることにしました。
2回目:自分で申し込んだことを伝えた
2回目の電話のときには、電気とガスは大阪ガスで申込を済ませていたので、そのことと、引っ越し当日から使えることを伝えました。
ネット回線について聞かれたので、「今はマネーフォワード光が第一候補で、もっといいところがあればそれにするつもりです」と答えました。すると「マネーフォワード光を詳しく知らないので、ちゃんと調べてまた電話します」とのことでした。ここまでは、特に問題はありませんでした。
3回目:もう契約したと伝えて終了
数日後、3回目の電話がかかってきました。ところが、調べてきたはずのマネーフォワード光の名前を、何度も言い直しながら話してきました。言葉づかいは丁寧でしたが、正直なところ、調べてきたうえで名前もあやふやな相手に、大事な契約を任せる気にはなれませんでした。
すでにマネーフォワード光で申込を済ませていたので、「もう契約したので大丈夫です」と伝えて電話を終えました。
全体の印象をひと言で言うと、「丁寧に、しつこく、判断を急がせてくる電話」でした。
なぜ電話がかかってくるのか
申込の書類で、情報提供に同意していることがある
こうした電話は、引っ越しのタイミングを知っている会社からかかってきます。賃貸の入居申込書や保証会社の申込書には、「提携会社からライフラインの案内を受けることに同意する」といった項目が含まれていることがあります。
私の場合は、事前の説明がなかったので、どの書類のどの項目だったのかは分かりません。これから賃貸を申し込む人は、申込書にこうした項目がないか、一度目を通しておくと心の準備ができます。
無料の代行は、紹介手数料で成り立っている
手続きの代行が無料なのは、多くの場合、紹介した電力会社やネット回線の会社から、代行業者に紹介手数料が入る仕組みだからです。
そのため、すすめられるプランは「代行業者が紹介手数料をもらえるプラン」であって、「あなたにとって一番安いプラン」とは限りません。
ライフライン手続き代行のデメリット
代行サービスにも、手続きを任せられる、引っ越し当日から使える、というメリットはあります。ただ、私が電話を受けてみて感じたデメリットは、それを上回るものでした。
料金が分からないまま契約することになりやすい
私の場合、契約先の会社名を聞いて調べても、料金プランが分かりませんでした。料金の分からない電気やガスを契約するのは、値段の分からない商品を買うのと同じです。
「基本料金0円」のプランは、冬に高くなることがある
「基本料金0円」をうたう電気のプランには、電気の仕入れ値が市場価格に連動する「市場連動型」のものがあります。市場連動型だと、市場価格が上がる冬などに、電気代が大きく跳ね上がるリスクがあります。
基本料金0円のプランがすべて市場連動型というわけではありませんが、どちらなのかを確かめずに、電話でよく分からないまま契約するのはおすすめしません。
「あとで乗り換えればいい」は、むしろ手間が増える
私も電話で「まずは契約して、初月の料金を見てから乗り換えればいい」とすすめられました。でも、乗り換えるなら手続きがもう1回増えます。引っ越しで忙しい時期に手間を減らしたいなら、最初から自分で選んで1回で終わらせるのが一番です。
セット割やキャンペーンを自分で選べない
電気とガスのセット割や、スマホと光回線のセット割は、自分で選ぶからこそ受けられるものです。代行に任せると、こうした割引を取りこぼすことがあります。
光回線は、同じ会社でも申込窓口によってキャッシュバックが2万円以上変わることがあります。ドコモ光の場合の比べ方は、ドコモ光はどこで申し込むのがお得?申込窓口とおすすめプロバイダを比較にまとめています。
電話で契約をすすめられたときに確認したいこと
電気の会社には、契約の前に、料金やその他の供給条件を説明する義務があります(電気事業法)。電話で契約をすすめられたら、次の点を確認しましょう。
- 料金プランと料金の計算方法:説明してもらえないなら、契約しない
- 勧誘している会社と、実際に契約する会社の名前と連絡先:両方を確認する
- 契約期間と解約の条件:「解約金なし」でも、ほかの条件がないか確認する
電話勧誘で契約した場合でも、8日以内ならクーリング・オフできる場合があります。困ったときは、消費者ホットライン「188」に電話すると、近くの消費生活センターにつながります。
しつこい電話の上手な断り方
「すでに自分で申し込みました」が一番早い
一番早く電話が終わるのは、「電気もガスもネットも、すでに自分で申し込みました」と伝えることです。私の場合も、最後にこう伝えたところで電話が終わりました。
まだ決めていないなら「家族と相談します」で時間を作る
まだ何も決めていないなら、私のように「家族と相談して決めるので、今は返事できません」と伝えて、時間を作るのも手です。その間に自分で調べて、申込を済ませてしまえば、次の電話で「もう申し込みました」と言えます。
申し込んだ会社の名前まで言わなくていい
私の失敗は、2回目の電話で「マネーフォワード光が第一候補」と具体的な名前を出したことです。そのせいで「調べてまた電話します」となり、3回目の電話につながりました。
申込が済んでいるなら、どこの会社かまで伝える必要はありません。「もう申し込んだので、今後の連絡は不要です」とはっきり伝えれば、そこで終わります。
自分で手続きするなら、何から始める?
自分で手続きすると決めたら、まずは新居の設備(都市ガスかプロパンか、光回線が来ているかなど)を確認して、電気・ガス・ネットの会社を比べるところから始めましょう。
何日前に何をすればいいかのロードマップと、質問に答えるだけで自分に合う会社が分かる診断を、引っ越しの電気・ガス・ネットの選び方と手続きのロードマップにまとめています。電話がかかってきて迷っている人は、まずこちらで自分に合う会社を確かめてみてください。
まとめ
- 引っ越しの手続き代行の電話は、賃貸の申込書類などをきっかけにかかってくることがある
- 無料の代行は紹介手数料で成り立っていて、すすめられるプランが一番安いとは限らない
- 料金プランを説明できないなら契約しない。電気の会社には料金の説明義務がある
- 断るときは「すでに自分で申し込みました」が一番早い。会社名まで言わなくていい
- 電気・ガスは自分でWebから申し込める。私は大阪ガスで5分前後だった。代行に頼らなくても手間はほとんど変わらない
突然の電話でも、その場で決める必要はありません。「一度切って、自分で調べてから決める」だけで、損をする可能性はぐっと減ります。


