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モンハンワイルズが重い、PCを買い替えるべき?|判断基準を実測データで説明します

「PCを買い替えたほうがいいのか」という質問に、スペック表は答えてくれません。

推奨スペックを満たしていないから買い替え、満たしているから大丈夫、という単純な話ではないからです。満たしているのに動かないPCもあれば、満たしていないのに買い替えなくていいPCもあります。

この記事では、手元にある2台のPCで測ったデータをもとに、自分のPCの何が足りていないかを特定する方法を書きます。

特定のPCやパーツを推薦する記事ではありません。代わりに、買う前に自分で判断するための材料を書きます。

なお、無料でできる対処をまだ試していないなら、先にこちらの記事をチェックしてください。

結論:見るのはスペック表ではなくGPU使用率

判定はこの表で出来ます。ゲーム中にタスクマネージャーを開くなどして、確認してください。

状態足りていないもの対処
GPU使用率90〜100%、FPSが不足グラフィック性能買い替え・パーツ交換が効く
GPU使用率70%未満、FPSが不足GPU以外のどこかグラボを替えても無駄
メモリ使用率が常に90%超メモリ増設で済む可能性が高い
最初は快適、30分後に重い冷却掃除と冷却の見直し

GPU使用率が低いままFPSが出ていない状態が、いちばん危険です。 ここでグラボを買うと、数万円かけて何も変わらないという結果になります。

確認方法は Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャーを開き、「パフォーマンス」タブ。GPUの使用率と、メモリの使用率を見てください。ゲームを起動したまま、実際に動いている場面で確認するのが重要です。タイトル画面では正確な数字が出ません。

ケース1:買い替えなくていい(私のデスクトップがこれでした)

手元のデスクトップはRTX 4060を積んでいます。ワイルズの推奨環境としては十分なはずの構成です。

ところが、実測はこうでした。

設定FPSGPU使用率メモリ使用率
ウルトラ6574%95%
最低6859%96%

画質を最低まで落としても、FPSは3しか上がりませんでした。 そしてGPU使用率は下がっただけです。

これが意味するのは、グラフィック性能はまだ余っているということです。GPUが遊んでますね。ここで上位のグラボに交換しても、余っている性能がさらに余るだけで、FPSはほとんど変わりません。

一方でメモリ使用率は、どちらの設定でも95%を超えています。画質設定を下げてもメモリ使用率が下がりませんでした。 グラフィック設定では変わらない部分のようです。

つまりこのPCで先に手を付けるべきは、グラボではなくメモリでした。買い替えと考えるとかなり値段に差が生まれます

なぜGPUが使いきれないのか

主な原因は3つです。

CPUが追いついていない。 GPUに渡すデータの準備が間に合わないと、GPUは待ち時間が発生します。ゲーム中にCPU使用率が90%を超えているなら、これに該当します。

メモリが足りていない。 空きがないと、本来メモリに置くべきデータをストレージに退避させます。ここで待ちが発生します。

ストレージが遅い。 HDDにゲームを入れていると、データの供給が間に合いません。エリア移動やフィールドの読み込みでカクつくなら、これです。

どれもグラボの交換では解決しません。

ケース2:買い替え・交換が効く

GPU使用率が90〜100%に張り付いていて、それでもFPSが足りていない場合。これは素直にグラフィック性能の不足です。

この状態なら、上位のグラボに交換すればFPSは上がります。 判断としては単純です。

ただし、次のケース3を先に読んでください。グラボだけ買っても取り付けられない、という事態がよくあります。

ケース3:グラボだけ替えても済まない

古い構成に新しいグラボを載せるとき、3つの制約に引っかかります。買ってから気づくと返品の手間になるので、先に確認してください。

電源容量

グラボは消費電力が大きいパーツです。電源が足りないと、負荷がかかった瞬間にPCが落ちます。 起動しないのではなく、ゲーム中に突然電源が切れる形で症状が出るので、原因が分かりにくいのが厄介です。

確認するのは2点。

  • 電源ユニットの容量(W数) — ケースを開けて電源に貼られたラベルを見るのが確実です
  • 補助電源コネクタの形と本数 — 最近のグラボは従来と異なる形状のコネクタを使うものがあり、変換ケーブルが必要になる場合があります

グラボの製品ページには推奨電源容量が書かれています。そこに書かれた数字を下回っているなら、電源も買い替えです。

ケースのサイズ

グラボは製品によって長さと厚みが違います。ハイエンドのものは30cmを超え、厚みも3スロット分を占有します。

小型のケースやスリム型のPCには、物理的に入りません。 メーカー製のスリムPCを使っているなら、ここで詰むことが多いです。

グラボの製品ページに記載された長さ(mm)と、自分のケースの対応サイズを比べてください。

CPUとマザーボード

グラボを上位に替えると、今度はCPUがボトルネックになります。ケース1で書いた「GPUを使いきれない」状態が、交換後に発生するわけです。

そしてCPUを替えようとすると、マザーボードのソケットとチップセットの制約に当たります。 世代が離れていると、CPUだけ買っても載りません。マザーボードを替えるなら、メモリの規格も変わる可能性があり、そうなると実質的に中身の総入れ替えです。

このあたりまで来たら、PCごと買い替えたほうが安く済むことがあります。 パーツを1つずつ足していった結果、ケースと電源以外は全部新品になった、というのはよくある話です。

ノートPCの場合

ノートPCはグラボを交換できません。 例外的に可能な機種もありますが、一般的な製品では不可能だと思ってください。

ノートPCでグラフィック性能が足りていないなら、選択肢は買い替えだけです。ただし、その判定を下す前に冷却を確認してください。

手元のノートPCで測ったところ、タイトル画面に到達する時点で80℃近くに達していました。この状態だと、PCは自分を守るために性能を落とします。本来の性能が出ていないだけで、グラフィック性能自体は足りている可能性があります。

掃除、設置場所の見直し、冷却台。この3つを試してから判断してください。数千円で済むかもしれない話に、10万円以上を使う必要はありません。

どのくらいの性能が必要か

ここは製品ではなく、要件の話として書きます。

まず目標を決めてください。「快適」は人によって違うので、数字にしないと判断できません。

目標目安
フルHD・60fps最低ライン。動くが、余裕はない
フルHD・100fps以上快適。165Hzのモニターが活きる
WQHD・4K要求が一段上がる。モニター側の投資も必要

手元のRTX 4060では、ウルトラ設定・フルHDで65fps、フレーム生成をONにして115fpsでした。フレーム生成に頼らず100fpsを狙うなら、これより上の性能が要ります。

ワイルズの必要動作環境と推奨動作環境は公式サイトに掲載されているので、そちらで確認してください。ただし、推奨環境を満たしていても快適とは限らないのは、ケース1で書いたとおりです。

モニターの上限を先に確認する

見落としやすいのがここです。

60Hzのモニターを使っているなら、100fps出しても60までしか表示されません。 PC側にいくら投資しても、映す先が受け取れなければ意味がありません。

私はメインが165Hz、サブが60Hzの環境ですが、同じPCで同じ設定でも、映すモニターを変えるだけで体感が変わります。

PCの買い替えを検討する前に、自分のモニターのリフレッシュレートを確認してください。 60Hzなら、PCより先にモニターを替えたほうが変化を感じられるかもしれません。しかも安く済みます。

買うと決めたら、何を見るか

具体的な製品は挙げません。 私が使っていないものを勧めることはできないので、判断軸だけ書きます。

BTOか自作か

パーツの相性や規格を調べるのが面倒なら、BTOです。 動作確認済みの状態で届くので、初期不良のときも窓口が1つで済みます。

自作は安く組める場合がありますが、トラブルの切り分けを全部自分でやることになります。 ゲームがしたいのであって組み立てがしたいわけではないなら、BTOで問題ありません。

保証期間とサポート

安い構成には、たいてい理由があります。電源とマザーボードで削られていることが多いです。 どちらも壊れるとPC全体が止まるパーツなので、ここが安すぎる構成は避けたほうが無難です。

保証期間と、修理の窓口がどこかは確認してください。

メモリは最初から32GB

16GBだと、ワイルズでは足りません。 手元の2台で測った結果が91〜96%です。あとから増設するより、最初から32GBの構成を選ぶほうが安く済みます。最近のゲームは32GBある方が安心ですね。

ストレージはSSDで、容量に余裕を

ワイルズは本体だけで相当な容量を使います。高解像度テクスチャパックを追加するなら、さらに70GB以上が必要です。他のゲームを消しながら遊ぶことになるので、容量はケチらないほうがいいです。

まとめ

買い替えを検討する前に、この順で確認してください。

  1. 無料でできる対処を全部試したか(設定、MOD、テクスチャパック)
  2. GPU使用率を実際に見たか(低いなら、グラボを替えても無駄)
  3. メモリ使用率を見たか(90%超なら、増設で済むかもしれない)
  4. 冷却は問題ないか(30分後に重くなるなら、これ)
  5. モニターは何Hzか(60Hzなら、PCより先にこちら)

この5つを飛ばして買い替えると、お金をかけたのに変わらなかった、ということになります。

手元のデスクトップは、最低設定でもGPU使用率59%までしか上がりませんでした。このPCで上位のグラボを買っていたら、数万円が無駄になっていたはずです。

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