CAPCOM IDの情報漏洩メールは本物?届いたらやること|二要素認証の設定・退会・ワイルズへの影響【2026年10月】

カプコンの会員サービス「CAPCOM ID」に不正アクセスがあり、全世界で約1,177万件の情報が漏えいしました。対象になった人には、カプコンから「お客様情報の漏えいが確認されたお客様にお送りしております」というメールが順番に届いています。
モンハンワイルズやスト6を遊んでいる人なら、カプコンID(CAPCOM ID)を持っている人は多いはずです。実は私のところにも、このメールが届きました。
この記事では、カプコンの公式発表と、実際にメールを受け取って自分のアカウントで確かめたことをもとに、何が漏れて何が漏れていないのか、届いたメールが本物かどうかの見分け方、届いた人がやること(二要素認証の設定手順つき)、ゲームへの影響をまとめます。
※この記事の情報は 2026年10月24日時点 のものです。
先に結論:メールが届いた人がやること
| やること | 理由 |
|---|---|
| メールのリンクは使わず、公式サイトから自分でログインしてみる | 普段どおりログインできれば、パスワードは書き換えられていない |
| CAPCOM IDと同じパスワードをほかで使っていたら、そちらを変える | 使い回しているパスワードは、ほかのサービスで狙われやすい |
| マイページの一番下にある「二要素認証」を設定する | パスワードを知られても、スマホがないとログインできなくなる |
| カプコンやSteamを名乗るメールに注意する | 漏れたメールアドレスに、偽のメールが届くおそれがある |
| ゲームは普段どおり遊んでOK | カプコンはサービスを止めておらず、プレイへの影響はないとしている |
パスワードとクレジットカード情報は、漏えいの対象に入っていません。慌ててアカウントを消したり、カードを止めたりする必要はありません。
何が起きたのか
カプコンの発表による経緯は、次のとおりです。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 10月19日 | CAPCOM IDへの不正アクセスの疑いがある痕跡を見つけ、アクセスを遮断して調査を開始 |
| 10月20日 | 登録されている情報の一部が漏えいしたことを確認 |
| 10月21日 | 警察と個人情報保護委員会に報告 |
| 10月22日 | 不正アクセスと漏えいを公表(第一報)。対象者への個別の連絡を順次開始 |
| 10月23日 | パスワードを不正に変更されたアカウントの影響範囲を公表(第二報) |
カプコンは、緊急の対策と攻撃手段への対応は完了していて、CAPCOM IDを使うゲームなどのサービスは引き続き使えるとしています。
漏れた情報と、漏れていない情報
漏れた情報
| 漏れた情報 | 件数 |
|---|---|
| メールアドレスと、システム固有の識別情報(アカウントの作成日時、最終ログイン日時、ログイン回数、最終ログイン時のIPアドレス) | 11,774,247件(全世界の合計) |
| 上記に加えて、生年月日・性別・国と地域・ニックネーム | 43件 |
| ログインパスワードを不正に変更された | 196件(パスワードはリセット済み) |
| 上記196件のうち、通販サイト「イーカプコン」のマイページに入られ、氏名・住所・電話番号・購入履歴などが漏れた | 19件(日本国内) |
ほとんどの人は、いちばん上の「メールアドレスと識別情報」だけが対象です。
漏れていない情報
カプコンは、利用者が自分で設定したパスワードの漏えいは確認されていないとしています。クレジットカード情報も、漏えいの対象には入っていません。
「パスワードを不正に変更された196件」は、第三者にパスワードを書き換えられたアカウントです。カプコンは、この場合も利用者が設定したパスワードが漏れたことは確認されていないとしていて、該当するアカウントのパスワードはすでにリセットしています。
届いたメールは本物?見分け方
漏えいのニュースが出ると、その会社を名乗る偽のメールが出回ります。カプコン自身も、漏れた情報を悪用して、カプコンや関係先を装った不審なメールが送られる可能性があると注意を呼びかけています。
私に届いたメールは、次のようなものでした。

本物かどうかは、次の点で確かめられます。
- 公式発表と内容が一致しているか。 漏れた情報の項目や、経緯の日付が、カプコンの公式サイトの発表と同じかを見ます
- 差出人と署名元のドメイン。 私に届いたメールは、差出人が「CAPCOM ID(cid-info@capcom.com)」、署名元が「capcom.com」でした(下で詳しく説明します)
- パスワードやカード番号の入力を求めていないか。 私に届いた通知は、経緯と漏れた情報、注意点、問い合わせ窓口を知らせるだけで、何かを入力させる内容ではありませんでした
差出人より「署名元」を見る
差出人の名前やアドレスは、見た目だけなら偽物でも本物そっくりに作れます。そこで、Gmailを使っている人は「署名元」を確認してください。署名元は、そのメールが本当にそのドメインから送られたことを、電子署名で確かめた結果です。差出人の表示と違って、なりすましで偽るのは難しい項目です。
私に届いたメールの詳細は、次のとおりでした。
| 項目 | 表示 |
|---|---|
| 差出人 | CAPCOM ID(cid-info@capcom.com) |
| 送信元 | fc8573.cn-0005.jp |
| 署名元 | capcom.com |
署名元が「capcom.com」になっているので、カプコンが送ったメールだと判断できます。送信元が capcom.com ではないのは、大量のメールを送るときに、外部のメール配信サービスのサーバーを使うことが多いためで、これ自体は珍しいことではありません。
Gmailでは、メールを開いて差出人の下にある宛先(「To me」や「To 自分」)の横の矢印を押すと、詳細として送信元と署名元が表示されます。署名元が表示されない、または capcom.com 以外になっているメールは、リンクを開かないようにしましょう。
いちばん確実なのは、メールのリンクを使わずに、検索やブックマークからカプコンの公式サイトを開き、発表を自分で読むことです。問い合わせ窓口の電話番号も、メールに書かれたものではなく、公式サイトの発表に載っているものを使いましょう。
メールが届いた人がやること
1. 公式サイトから自分でログインしてみる
メールのリンクではなく、ブックマークや検索からCAPCOM IDのサイトを開いて、普段どおりログインしてみてください。ログインできれば、パスワードは書き換えられていません。
ログインできない場合は、パスワードを不正に変更されてリセットされた196件に入っている可能性があります。その場合は、公式サイトの案内に沿ってパスワードを再設定するか、専用の問い合わせ窓口に相談してください。
2. 使い回しているパスワードを変える
今回、パスワードは漏れていません。ただ、CAPCOM IDと同じパスワードを、Steamやメールなどほかのサービスでも使っているなら、この機会に別のものに変えておくと安心です。メールアドレスは漏れているので、「メールアドレス+よく使われるパスワード」の組み合わせを試される可能性はゼロではないからです。
3. 二要素認証(2段階認証)を設定する
CAPCOM IDには、「二要素認証」という名前で2段階認証の機能があります。ログインのときに、パスワードに加えて、スマホなどに表示される認証コードを入力する仕組みです。パスワードを知られてしまっても、スマホが手元にない人は(後で説明するリカバリーコードを持っていない限り)ログインできなくなります。
設定する場所は、ログインしたあとのマイページの一番下です。「二要素認証を利用する」というボタンがあります。

実は私も、最初はこの項目を見つけられず、「CAPCOM IDには2段階認証がない」と思い込んでいました。マイページを最後までスクロールしないと出てこないので、見落としやすい場所です。ログインの画面にある「ロボットではないことを確かめるチェック」は2段階認証とは別物なので、それで済んだと思わずに設定しておきましょう。
設定は、次の手順で進みます。
- 先にスマホへ認証アプリを入れておく。 CAPCOM IDが案内している主な認証アプリは、Google AuthenticatorとMicrosoft Authenticatorです。設定を始めると、登録が終わるまでアカウントの操作ができなくなるので、アプリは必ず先に入れておきます
- マイページの一番下にある「二要素認証を利用する」を押す。 確認の画面が出るので、注意書きを読んで「上記の内容を確認しました」にチェックを入れ、「二要素認証を設定する」を押します

- 表示された二次元バーコード(QRコード)を認証アプリで読み取る。 アプリにワンタイムコードが表示されるので、それを入力して「続ける」を押します。うまく読み取れない場合は、バーコードの下にある「二次元バーコードが読み取れない場合はこちら」から、別の登録方法を確認できます

- リカバリーコードを保管する。 最後に、英数字のリカバリーコードが表示されます。スマホをなくしたり機種変更したりして認証アプリが使えなくなったとき、ログインに必要になる大事なコードです。コピーしてパスワード管理アプリなどに保管し、「コードを安全に記録しました」にチェックを入れて「続ける」を押せば完了です

画像では二次元バーコードとリカバリーコードを隠しています。この2つは、知られるとアカウントに入られてしまう情報です。スクリーンショットを撮った場合も、人に見せたりSNSに載せたりしないでください。
4. 偽のメールに注意する
これからしばらくは、漏れたメールアドレスに、カプコンやゲーム関連のサービスを名乗るメールが届くかもしれません。たとえば、次のようなものです。
- 「アカウントの安全を確認するため、こちらからログインしてください」
- 「情報漏えいのお詫びとして、ゲーム内アイテムや補償をお送りします」
- 「不正なログインがあったため、アカウントを停止しました」
こうしたメールのリンクは開かず、確認したいときは公式サイトや公式アプリから自分でログインしてください。
5. イーカプコンを使っている人は、個別の連絡を確認する
イーカプコンのマイページに入られた19件の対象者には、カプコンが個別に連絡するとしています。イーカプコンで買い物をしたことがある人は、カプコンからの連絡が来ていないかを、メールのリンクではなく公式サイトの発表とあわせて確認しておきましょう。
モンハンワイルズやスト6は遊べる?
遊べます。カプコンは、CAPCOM IDを使うサービスは引き続き使えて、ゲームのプレイへの影響はないとしています。10月24日時点のカプコンの発表では、SteamやPlayStationのアカウントとの連携を解除するようにとは書かれていません。
CAPCOM IDとは?何に使うもの?
CAPCOM IDは、カプコンのWebサービスや、一部のオンラインゲームを遊ぶときに使う共通のアカウントです。ゲームを買ったときや、連携特典を受け取るときに作った人も多いと思います。「作った覚えがないのにメールが来た」という場合も、過去にゲームの中で連携していた可能性があります。
CAPCOM IDを削除・退会したほうがいい?
退会の手続きは、マイページの一番下、二要素認証のすぐ下にある「退会」ボタンから進めます。手続きは「退会手続き」「パスワード入力」「完了」の3段階です。

最初の画面には、退会したあとはデータを一切復元できないこと、CAPCOM IDで使っているゲームやWebサービスの情報もすべて削除されることが、注意として書かれています。CAPCOM IDを使っているサービスの一覧へのリンクと、SteamやPlayStationなどのアカウントとの連携についての注意事項へのリンクもあります。退会を考えている人は、先にこの2つを読んで、どのゲームの何が消えるのかを確かめてください。
ただし、今から退会しても、すでに漏れてしまった情報が消えるわけではありません。退会は、今後もCAPCOM IDを使うかどうかで判断すれば十分です。
よくある質問
メールが届いていません。私は大丈夫ですか?
カプコンは、対象者に順番に個別の連絡をするとしています。届いていない場合は、対象外か、まだ連絡が届いていないかのどちらかです。気になる場合は、カプコンの公式サイトの発表を確認してください。
パスワードは変えたほうがいいですか?
CAPCOM IDのパスワードは漏れていないので、必ず変える必要はありません。ただし、ほかのサービスと同じパスワードを使っているなら、使い回しをやめるために変えておくのがおすすめです。
登録しているメールアドレスは変えたほうがいいですか?
カプコンは、CAPCOM IDに登録しているメールアドレスは引き続き使えるとしています。すぐに変える必要はありません。迷惑メールや偽のメールが目に見えて増えて困るようなら、そのとき変更を検討すれば十分です。
2020年のカプコンの情報漏えいとは別の件ですか?
別の件です。カプコンは2020年11月にも、ランサムウェアによる不正アクセスを受け、社内の情報などが流出したと発表しています。今回は、会員サービスであるCAPCOM IDへの不正アクセスで、時期も対象も違います。「カプコン 情報漏洩」で調べると両方の情報が出てくるので、日付を確かめて読み分けてください。
クレジットカードは止めたほうがいいですか?
クレジットカード情報は漏えいの対象に入っていないので、止める必要はありません。気になる場合は、カードの利用明細に見覚えのない請求がないかを確認しておきましょう。
まとめ:慌てず、偽メールにだけは気をつける
- 漏れたのは、ほとんどの人はメールアドレスとログインの記録まで。パスワードとクレジットカードは漏れていない
- 確認したいときは、メールのリンクではなく公式サイトから自分でログインする
- 使い回しているパスワードは、この機会に変える
- ゲームは普段どおり遊べる
情報漏えいの通知が届いたときの一般的な対処法は、「情報漏洩の確認方法と、漏れたときにやること」でもまとめています。





